「和くん、信じてたけど
やっぱり嫌だったし
和くん殴られそうな時、
ほんとに怖かった。」


ベンチに座り
静かに気持ちを
打ち明けてくれる杏佳。


その肩は微かに震えてて。


こんな小さい彼女を
怯えさせてしまったことを
俺は深く後悔して
気休めでしかないけれど
言葉を重ね杏佳を...
いや、俺を宥めていた。