道端のゴミをあさる黒猫がふっと私のほうを見た。

あぁ...私って野良猫みたい
愛情をくれる人もいなくて、一人で生きていくんだ

そんなことを思っていると寂しくなってきて、目の前にあった電信柱に抱きついてしまった。

その電信柱はちょうどいい太さで少しだけ落ち着く…


調子に乗って
「愛がほしいよー」
って叫んだ。

どうせまわりには黒猫しかいないと思い込んで...

「愛が欲しい!野良猫になんてなりたくないよー」