辺りを見渡すと、新品の制服をうまく着こなすことのできない新入生達が、群れをなしていた。


「新入生はこっち側の体育館に入りなさい!」


スーツを着た、まあ、通称イケメン教師が言った。



生徒達は行き場を見つけ、足取りが軽やかになっていた。


体育館に入ると、新入生で溢れかえっていた。



その群れは次第に先生たちにより綺麗に並べられていた。


あらかたの説明が終わると、生徒は先生に引き連られながら第一体育館に入って行った。


「ねぇ、君」


「僕ですか?」


ミサカは振り向いた。


「君、名前は何て言うの?」