「おはよう、千紗ぁ!今日もあいかわらずぎりぎり登校だねぇ。」

「今日はお弁当忘れかけちゃって・・・」

「昨日は体操服、今日はお弁当、明日は何ですか?」

「明日こそは忘れないもんっ!」

あ・・・し・・・た・・・

それは永遠なのだろうか・・・

「あ!健人もぎりぎり登校じゃん!」

「っす!俺、今日弁当わすれちってさー。一回家に戻ったわけよ。」

「健人も!?私も!!」

「あー!もしかして、二人とも気があっちゃってる??」

「そんなことないってー!」

グラッ

めまいが起きた。

「千紗?どうかした?」

たまたま・・・だよね・・・。

「なんにも!奈々、トイレ行こっ」

「うん。あ!健人さっき先生が呼んでたよ!」

「さんきゅ。」

「健人って千紗のこと好きなんだって。」

ボソッって奈々が言った。

健人が私を?!

私も・・・好きなんだよなぁ・・・

「奈々っあのねっ!」

「今日テストだよね?勉強した?」

「え?あ・・・してないよ・・。するわけないじゃん!!」

「千紗が勉強したら夏だけど雨が降るよ。」

「そんなわけないでしょ!」

「あははは・・・」

言えなかったな・・・

けど、いつかまた言える日が来るよね。