私は松平様の近くまで行くと片膝をついて
頭を下げた

「後のことは、しかと頼んだ。」

それだけ言うと松平様は屋敷を出て行った。

私は立ちあがり4代目を見た

「ゆら」

それだけ言うと4代目は手を私の額のところまで持ってきて
何かを唱えた

「~~~~~~~~~~」

言い終わったと同時に映像が流れてきた

幼いころの映像が

ああ、これが私のお父様とお母様か・・・
やっと、お顔が見れた・・・
笑った顔が・・・

「ゆら、今までわるかった。
 これからは自分で道を切り開きなさい。
 
 鳳上院家を頼んだ・・・」

4代目の瞼が落ちた

「4代目・・・
 お役目ご苦労様でした」

お爺ちゃん・・・
今まで私を育ててくれてありがとう・・・

私、頑張るから。
お爺ちゃんやお父さん、お母さんの
自慢の子供になれるように、
立派な、5代目当主になるから
今ただ、ゆっくり休んで。

私のこと、空の上から見守ってて・・・

頑張るから・・・
渉様との約束も・・・
守るから・・・

渉様・・・
みんな・・・
お元気ですか??

私、すっかり忘れていました。
あの時、渉様と約束したんだよね

あの時、私が渉様の娘になってから
1か月立った時、少しだけ
私の未来について教えてくれた

まあ、渉様にとっては過去のことなんだけど
私にとっては未来のこと。