あの日から1週間がたった

けれど、何も進展はなかった。

そして、この一週間である任務が
松平様より下された

『芹沢鴨の暗殺を壬生浪士組近藤一派に任ずる』

この任務は極秘で幹部数名と私だけが知る内容だった

そして、今日は任務遂行の日。

隊士たちは島原で酔いしれていた

もちろん、芹沢さんもいるわけで。

計画では酔った芹沢さんの隙を狙って沖田さんと原田さんが
芹沢さんを暗殺。

近藤さんは隊士の見張りで
土方さんと齋藤さんは階下の芹沢一派の見張り。

私は松平様からの命で近藤一派が計画をきちんと成し遂げれるように
見張り番。

まあ、このことは近藤さんたちは知らないけど・・・


スパーン

「「!!」」

「はは、沖田と原田がきたか・・・」

芹沢さんは酔った様子もなく畳の上に座っていた

「芹沢さん・・・」

「俺たちが来るのを分かってて・・・」

「ああ、儂はこれでも武士だ。
 悪あがきはせん。
 一思いにやってくれ!!」

これは・・・
見張らなくてもよさそうだな・・・

芹沢さんが死を覚悟した時
突然部屋にお梅さんがやってきた

「芹沢さん!!」

「お梅!!お前・・・」

「芹沢さんが死ぬならうちも一緒よ!!
 芹沢さん、うちを1人にしないで・・・」

「お梅・・・」

芹沢さんは諦めたようにお梅さんを見つめた

「悪かったな、お梅・・・
 何もしてあげられなくて、そのうえ
 こんな目にあわせてしまって・・・」

「そんなことない。
 うちは芹沢さんと一緒に入れてよかった・・・」

「ありがとう、お梅」