新撰組と少女

今、私は松平様のお屋敷にいる。

私は、一週間分の調査の内容を
松平様にご報告していた。

「して、どうであった??
 監視のほうは」

「はい。確かに、噂のほうは
 本当のようです。
 副長である土方歳三が後始末におわれています。」

「ふむ・・・」

「しかし、恋仲であるお梅と一緒にいるときは
 そんなこと微塵も思わせないくらい
 優しい瞳をしています。」

「なるほど・・・」

う~むと考え込む松平様

「ゆらよ。」
「はい。」

「お主は、その現場を見たことがあるか?」

「いえ・・・」

「では、芹沢鴨の証拠をつかめ。
 しかと、その眼で見届けるのだ・・・!!」

「御意」




私は松平様のお屋敷を後にした。


この目で芹沢さんの証拠をつかむ・・・

ふう~

苦しい任務になりそう・・・


その日から、私は芹沢さんの監視を
外でもつけるようにした。

時々、沖田さんに
怪しまれるところもあったけど、
なんとか逃げてきた。