新撰組と少女

「お主、名は?」

「鳳上院ゆらです」

そうかそうかと
頷く芹沢鴨。

納得してくれたのか??

まあ、いいや。
せっかくの機会だ。

「芹沢さんは何をなさっていたのですか??」

「ああ、今、客人を部屋に招いていてな。
 それで、ちと・・・
 茶をもてなそうかと・・・」

恥ずかしそうにうつむき加減の
芹沢鴨。

お茶なら、隊士さんたちがやってくれるだろうに?

あ、そういえば芹沢鴨には恋仲である
「梅」という女性がいたような・・・

未来にいるときに渉様から習ったんだ☆

もしかしたら、その女性が来てるのかも?

だったら・・・

「でしたら、私がお茶をお持ちいたしますよ」

「む?良いのか?おぬしに頼んで」

「構いませんよ。」

「では、頼む。
 儂の部屋はあの角を曲がったところだ」

お茶くみを頼んだ後
芹沢さんはそそくさと部屋に戻って行った。

くすっ

可愛いとこもあるじゃん

そのあと、ゆらはお茶と
金平糖を持って
芹沢さんの部屋に向かった。

「芹沢さん。
 鳳上院です。」

「うむ。入ってよいぞ」