新撰組と少女

沖田side

いきなり浪士たちに襲われ
負傷者が出た

早く屯所に戻らなきゃいけないっていうのに、
この場から動けない。

「隊長!!
 なにか見えない壁のようなもので
 閉じ込められています!!」

なんだって!?

もし、これが妖怪の仕業だったら・・・!!

「おい、総司!
 あれを見ろ」

一君に言われ、
指さされたほうを見てみると

ゆらさんがいた。

その目の前には

妖怪たちがいた・・・

「!!
 あんなにたくさん!」

「どうやら、この結界は
 鳳上院のものらしいな。」

齋藤のその発言は
沖田の耳には入ってこなかった

ゆらさん!!

その時、ゆらと妖怪たちの
会話が耳に入った。

あれは本当にゆらさんだろうか?

と、耳を疑いたくなるほど
ゆらさんは言葉遣いが
荒かった。

「あれは、ほんとうに
 鳳上院ゆらか?」

さすがの一君も
これには驚いてた。