新撰組と少女

「ぎゃうぎゃう」

無理やりこじ開けようとする
妖怪たち。

結界の中にいるみんなは
怯えだす。


さっさと倒さないと!!

そう思いゆらは「華桜」を
取り出す。

すぅー
はあー

深呼吸をし
妖怪たちの目の前に
つまり1番隊と3番隊の
前に出た。

「「!!」」

さすがに沖田と齋藤は気が付いたみたいで。

いきなり目の前に現れ
驚いたようで
目をこれでもか
っていうくらい見開いた。

「お前、何者だ?」
妖怪が問う

ゆらは少し笑った

「へえ、あんた妖怪なのに
　しゃべれるんだ」

「まあな」

「それじゃ、話は早い。
　なぜ、こんなことをする?」

ふはははは!!
と妖怪は笑った

「なぜ?だと??
　笑わせてくれる!!
　それはお前たちが弱いからだよ!!
　それなのに昼も夜も
　この世界を自分たちの思い道理にしようとして・・・
　それが許せないんだよ!!」

おかしい・・・

ゆらはそう思った。

この妖怪たちの腕には
何か、光るものが
埋め込まれていた。

あれは・・・
人口的に入れたもの。

しかし、なぜ??

しかも、こんなにも
人間にしゃべりかけてくるなんて・・・

こいつら人間になれてる?

しかも、かなり人間と
一緒にいた・・・