新撰組と少女

「ああ、まあな」

「じゃあ、俺たちは従うだけだな」

みんな、優しい人ばっかりだな

「ゆらくんは普段は部屋から出ない
 ことになっている。
 だから、陰陽師ということは
 幹部以外には言わないでほしい」

「「「「「わかった」」」」」

「それと・・・
 今さっき、松平様から
 ご報告があった」

「「「「「!?」」」」」」

「な、内容は?」

「うむ。
 
 我々、壬生浪士組は
 陰陽師鳳上院 ゆらの
 妖怪退治に全面的に
 協力するように、だそうだ」

「そういう事だから
 みんな頼んだぞ」

「ああ、それは良いが・・・
 どう協力すればいんだ?」

全員の視線がゆらに向けられた。

「そうですね・・・
 まあ、夜の巡察のときは
 私もつれてってください」

「かまわねえが・・・
 そんなことでいいのか?」

「はい。もしかしたら
 もっと増えるかもしれませんが・・・
 今はそれくらいですかね」


「でも、それだったら
 ほかの隊士たちにもばれるんじゃないか?」

「ああ~、
 じゃあ、あとからついていきます。
 ですから、なにか気配があってもたぶん
 私なので気にしないでください」

「「「「了解」」」」

「じゃ、そういうことだから
 よろしくな」

そういって土方さんが部屋を出て行こうとする

「土方さん。
 もう1人、自己紹介をしていない人がいますよね?」

ニコッと笑った

「っ///
 なんのことだ」

土方さんは焦りと驚きからか
顔が赤かった(本人無自覚です by作者)