新撰組と少女

「では僕はこれから巡察なので
 部屋でじっとしててくださいね」

「はい。頑張ってくださいね」

さて、私も行きますか

あまり出ないとは言ったけど
ぜんぜんでないとはいってないもんね~♪



ゆらは松平の屋敷に来ていた。

「お久しぶりです
 松平様」

「おお!
 久しいのゆら。
 5年ぶりか?」

「はい。5ねんぶりです」

「はは、おぬしは見ないうちに
 どんどん美しさに磨きがかかっているな」

「もったいなきお言葉
 光栄でございます」

「ははは、そなたはなにひとつ
 かわっていないな」


「ところで・・・」

「4代目のことですか?」

「ああ。民から妖怪が出ると
 言われてな。綴殿に頼みに
 行ったのだが・・・
 その次の日に鳳上院邸が
 襲われてな・・・
 
 綴殿以下のものは皆高熱をだし
 寝ている」

「!!」

「心配か?」

「はい・・・。
 初めて聞きましたので・・・」

今、私はどんな顔をしてる?

真っ青な顔をしている?
それとも・・・

「そなたのその
 切羽詰まったような顔
 初めて見たぞ」

頭が真っ白になった

「まだ、皆の熱が下がらなくてな・・・
 このままいけば、皆
 


 死に至る」