近藤の部屋を出て
沖田の部屋に向かっている途中

もう夜か。
妖怪が一番活発に動き回る時間まで
後一刻ほど。

しかも、退治するのは華桜のみで行うこと。

まあ、華桜で斬った妖怪は
桜の花びらとなって消えていくから
死体の片づけをしなくてすむっていう
利点があるからだろうなあ・・・。

でも、式神のほうが術者的には楽なんだよね。

民間人に妖怪のことがばれるわけにもいかないだろうし。

でも、最近私剣を振ってないんだよね。
大丈夫かな?

どん

いった・・・

ゆらは沖田の背中にぶつかった。

「大丈夫ですか?ゆらさん
 ここが僕の部屋です。」

いつの間にか沖田の部屋についていた模様。

「では、今日はもう遅いので寝ましょうか」

「あ、私は・・・」

「え、もう妖怪退治にいくんですか!?」

「え、はい・・・」

「もうちょっとゆっくりしてっもいいじゃないですか!」

「えっと、妖怪がどこに出るのかわからないので
 早くに見回りに行ったほうがいいかと・・・」

「そうですか・・・」

しゅんとなってしまった沖田

なんか、罪悪感が・・・

「気をつけて行ってくださいね」

「ありがとうございます」

笑顔で言われたので
ゆらも笑顔で

「いってきます」

といった。

「っ////」

沖田の顔が赤かったのは置いといて。