今、私は沖田さんに連れられて
あるお屋敷の前にいる。

「沖田さん。先に入っててください。」

「え?なぜです??」

「心の準備が・・・」

「分かりました。」
そう言って沖田さんは素直に入って行った。

「式神よ、我の声を聞け。
 我の意思を通じ、形にせよ。」

ゆらは式神をとりだしそう呟いた。

そして、屋敷の周りに結界ができた。

さっきから誰かにつけられている
気配はあった。
そして、それと同時に妖気も・・・

4代目は妖怪に狙われているのか?

いや、それとも・・・

バチッ

かかった!!

「式神よ、我の力を持って
 武と成せ!」

ゆらは式神で
落ち武者をつくった。

「ぐぎゃあ」
「ぐううう」

2体の妖怪が結界を
破ろうとしていた。

「式神よ、無へと導け」

ザシュ

「「うぎゃああああああ」」

たった2体で襲いにこようなんて・・・
なめられたものだな、鳳上院も。

キイイィィィ--------

!?
何、今の・・・
なんか体に激痛みたいな違和感が・・・?

気のせいか・・・?