DIA-ダイヤ-

私は気にしないそぶりをしたけど一瞬ドキンとした。


「いや、ちょっと見かけただけだから。あいつ悠斗と別れてからしばらくおかしかったの思い出しちゃって」


「もう関係ないしな。向こうも俺のことなんか忘れてんだろ?」


「ごめんごめん、ハルカちゃんも気にしないでね」


私は一応笑ってたけど、謝るくらいなら言うなというのが正直な心境。


(そんな情報、知らない方がいいに決まってるじゃん…)


そして直也が抱っこしてる子供が少しぐずりだす。


「俺そろそろ行くよ。今度二人でうちに遊びに来いよ」


「おう。またな」