ボーダーラインは、家庭環境や母親との関係に多くの原因があるらしい。


私は小学生あたりから、いわゆる「イイ子」に無意識的になっていた。


そんなタガが外れてしまったのは中学生になってから。


今まで押さえ込んでいた感情が噴き出し始めた。


どうして、私をわかってくれないの?


認めてくれないの?


何かを確かめるようにことごとく反発を繰り返し、その度絶望した。


ワカッテクレナイ。


ミトメテクレナイ。


ワタシハ、ジャマナコドモ。


ワタシナンカ、ワタシナンカ。


存在する理由が、わからなかった毎日。


「カエリタイ、カエリタイ、カエリタイ」




そして半ば強制的に連れられたメンタルクリニックで、浅野先生と出会うことになる。