DIA-ダイヤ-

悠斗はニッと笑って、私の頭をテーブル越しにポンポンと撫でた。


「そんじゃ仲直りな!」


「うん、…ごめんね」


まだ涙の残る顔が笑顔に変わる。


(もう心配しなくていいんだ。悠斗にも嫌われなかった。本当によかった…)


思いの外カフェでの時間が長くなって、ストラップはまた買いそびれてしまったけど全然気にならない。


悠斗の気持ちに満足した私はまたはしゃぎ始めた。




―できることなら、悠斗から全ての女友達を奪って私一人のものにしたい。


悪魔の私がそう囁く―