DIA-ダイヤ-

「だって私よりあの人のほうが気になっちゃうかもしんないじゃん。用事があれば、あの人通さないで直接すればいいんだし。嫌いじゃないからあの人とも連絡取ってるんでしょ?」


「嫌いじゃねーけど、好きでもねーよ。俺が好きなのはハルカだけだ」


胸がキュンとしてまた涙がこぼれ落ちた。


「でも私、悠斗がいなくなるかもって思ったら不安だよ」


フーッと、悠斗がため息をついた。


少し沈黙があり、こんなどうしようもない私は嫌われるんだと思った瞬間。


「わかった」


キャップを取って髪をかきあげる悠斗。