いつものようにキャップにジャラジャラの悠斗を見つけた。


「お、来たな」


「ちょっと遅れちゃった。ごめーん」


少し息が乱れて苦しい。


「あぁいいよ。とりあえず飯食うか?」


悠斗は私がどんなに遅刻しても怒らない。


ちょっとしたケンカをしても、私がワガママを言って困らせても、一度も怒ったことがない。


(元々そういう人なのかな?)


近くにあるカフェに向かって二人で歩き出した。


「今日ね、私買いたい物があるから付き合ってくれる?」