楽になりたくて意識的に眠ろうとしたけど、頭が変に冴えている。


悠斗のことを考えるとベッドでじっとなんかしてられない。


私は携帯を手に取った。


「メールなら返事くれるかもしれない」


手早くメールを送信する。


『悠斗、怒らせるようなことしてごめんなさい。一緒にいた人はバイト先の人でなんにもないよ。本当だよ。お願い、メールでいいから返事して』


少し待ってみたけど悠斗からのメールは来ない。


『私、悠斗のために誕生日のプレゼント買ったんだけど、その人に試着頼んだの。それでご飯行っただけだよ。手は無理矢理繋がれて…。私が好きなのは悠斗だけだよ』