重たい足を引きずりながら家に戻って部屋に入った瞬間、崩れ落ちるみたいに座り込む。


なにかが音を立てて切れ、声をあげて泣いた。


怖くて悲しくて、誰かに必死に助けを求めながら声にならない声で絶叫する。


―お願い私を置いていかないで…。居場所を奪わないで。お願い、お願い、お願い―


枯れることなく涙が流れ続ける。




私はバイトへも行かずに部屋に引きこもった。


愛する人がいなくなるかもしれない恐怖感。


今までこんな気持ちで泣いたことは一度もなかった。