DIA-ダイヤ-

プレゼントを買い終わってレストランへ向かう中、私はだんだん帰りたくなってきていた。


純はさっきよりも更にテンションが上がって、すぐには帰してくれなさそうな雰囲気。


「ご飯食べたらちょっとだけ付き合ってくれない?」


「え?…どこ、ですか?」


少し警戒しながら聞く。


「友達が店やっててね。ちょっと顔出したいなーって思って。いい?」


(やだー、なんか怪しくない?)


断る口実をフル回転で考えるけどなかなか思いつかない。


「あの、あんまり遅くなれないんで…」


「ほんの少しでいいからー。ね、いいよね?」


すごく強引な純が怖くなってきた。