DIA-ダイヤ-

その頃、仕事が終わった悠斗は友達と会うために駅に来ていた。


駅で高校の同級生二人と落ち合い、そのまま居酒屋に行くことにする。


(あいつ、もうバイト終わってんのかなー)


そう遠くないハルカの職場が少し気になる。


ふと反対側の歩道に視線を移す。


大きな袋を抱えて楽しそうに歩くカップルが見えた。


(あれ?なんかハルカに似てんな)


立ち並ぶ店の照明だけでは顔まではハッキリわからない。


(男と一緒なわけ、ないか)


そう思って視線を外そうとした瞬間、車のライトがそのカップルを照らした。