DIA-ダイヤ-

地上に降り立つと、足元がフワフワする。


悠斗が気合いを入れるように乱れた髪を両手でかきあげた。


「さー、少し慣れたわ。次行こうぜ?」


そんな悠斗を無視するように、私は前方に発見したアトラクションを指差す。


「悠斗ーっ、あれ立ち乗りで四回転だってー!」


目をキラキラさせる私。


今乗ったのが一番ハードだと思っていた悠斗は少し遠い目をして呟いた。


「…ドSかよ」




いくつかアトラクションを楽しんだあと、私達は遊園地内のカフェでちょっと遅い昼食をとることにした。