DIA-ダイヤ-

私が待ち合わせ場所のケーキ屋に着く頃、ちょうど悠斗も歩いて来ていた。


「悠斗ー」


私は手を振りながら悠斗に駆け寄る。


「おぅ」


太めの濃いジーンズのポケットから片手を出して手を挙げる悠斗。


黒いキャップに白のTシャツ姿で笑ってる。


珍しく悠斗が誘ってくれた遊園地に向かって、私達は電車に乗ることにした。


「今日、平日だから空いてるかなぁ?」


「んー、多分大丈夫じゃね?」


「ねぇねぇジェットコースターとか乗ろうね♪私好きなんだー」