「ごちそうさま」


私は早く明日のことを考えたくてサッサと部屋に戻った。


部屋の扉を閉めたあと携帯に目がいく。


(あ、光ってる!悠斗からかな?)


母からもらった一万円をテーブルに放り投げて駆け寄ると、悠斗からのメールだった。


『仕事終了。明日楽しみだな』


私もすぐにメールを打つ。


『うん、すごーく楽しみ♪遊園地なんて初めてだもんね。今、明日着る服選んでるよー♪』


まるで悠斗が目の前にいるみたいな笑顔で送信した。


悠斗の隣が今の自分の唯一の居場所だと実感しながら。