考えることは悪いことばかり。


「やっぱり怒ってるのかな。私酷いことしたもんね。勢いで病気だって言っちゃったし」


なにをしに来るのかわからなくて漠然と怖い。


私は恐る恐る外に出た。


何分も待たずにこっちに向かって走るような人影を見つける。


「…悠斗?」


気まずさと罪悪感が入り交じって、できることなら私は顔を合わせたくなかった。


人影が少し離れた所で止まる。


「…ハル、カ」


息があがって苦しそう。


「…悠斗…」


なにを言ったらいいのかわからなくて言葉が出てこない。