もう辺りは薄暗くなってきていた。


走りながらジーンズのポケットから携帯を出す。


信号で止まった時に電話をかけた。


プルルルル


信号が青に変わってまた走り出す。


プルル、


「……はい…」


「ハルカか？家の前で待ってろ！」


それだけ言ってすぐに切る。


ハルカの家に向かって懸命に走った。




「なに？今の電話…」


突然の悠斗からの電話に私はすごく戸惑った。


「待ってろって、悠斗ストラップ気付いたのかな。気まずいな」