おもむろにテーブルに置いた赤い袋を開ける。


「なんだ?これ」


明らかに灰皿じゃない物が入っている。


袋を逆さにして中身をテーブルの上に出してみた。


カシャリと落ちたのはキラキラしたストラップ。


「ハルカが買った物か?」


フワフワした羽根を見ながら悠斗は少し笑った。


「あいつ、ドジだなー。散々怒って騒いで勝手に帰ったのに間違ってやんの」


ふと雑貨屋で妙にソワソワしていたハルカを思い出す。


「…まさか」


悠斗は急に立ち上がって、ストラップを手に取り部屋を出た。