更に慌てる私。


「うそうそうそー!?えー!?でも私確かに悠斗に一個投げたよね!?やだ、どうしよー!めちゃくちゃ気まずいじゃん!」


涙も忘れて私は頭をかかえた。




悠斗はハルカが走り去ったあと、アスファルトに落ちている赤い袋を拾ってそのままアパートに帰った。


部屋でハルカのことを考える。


「精神科ってなんだよ?俺なんも聞いてねーよ」


ケンカ中の突然の告白に混乱している悠斗。


「……あいつ、言えなかったのか?でも急に言われたって俺だってどうしたらいいかわかんねーよ」