DIA-ダイヤ-

二人で選んだ映画は始終ドキドキハラハラで、目が離せないくらいの内容だった。


でも私はなかなか集中できなくて、感動的なシーンも感情移入できないまま結局不完全燃焼。


ずっと悠斗が言った〈極端〉という言葉が頭に残っていた。


「結構面白かったよなー。途中で大爆発したとこあったろ?あれすげーな」


(私は悠斗が言ったことが気になってたのに、言った本人はすっかり忘れちゃったんだ)


少し虚しくなって黙っていた。


「まだ腹も空かないし、どーする?」


「………」


「おい、ハルカ?」


悠斗が私の様子に気付く。