「はぁ、はぁ、ゴホンゴホン」 愛理は苦しさあまりに身じろぎする。 陸が左手で愛理の背中をさすりながら右手で愛理の顔にかかった髪をはらう。 愛理の額は汗でびしょびしょ それを陸がタオルで拭くとおでこに濡れたタオルをおいた。 「なんであいつの身代わりになったんだ……愛理がなることなかっただろ?」 「……うぅ…ん、…麻衣にいろいろ……助けられたから……」