だがそれをいとも簡単に遮る空。 「愛理様。…いい加減にして下さい。………私どもは力ずくで貴方を止めます」 次の瞬間海が愛理の後ろに立って両脇に手を入れて愛理をお姫様抱っこした。 「海、空。……心配してくれるのは嬉しいけど私の頼みを聞いてくれる?」 愛理の静かな声が部屋中に響く。