私はお昼ご飯を食べた後、勢いよく教室を飛び出していた



B組に行くのは苦手だけれど、そんなことを言ってはいられない



とにかく浬世也と仲直りして事情を聞き出そう



そう思いながら廊下を一心不乱に歩いていると誰かに腕を捕まれて足が止まる



「うわっ!」


「どこに行くの?」



この声は…


斗真くん…



「お前…すごい顔してるぞ」


「え…ああ…うん…ちょっとそこまで?」



浬世也のところとは言えなかった


なんとなくだけど斗真くんは浬世也が苦手っぽい


いや…嫌いって方があってるかも



私は斗真くんにジッと見られて少し居心地が悪くなる



「あの…あたし急いでるから」


「弟のとこに?」



う…なんでわかるの?



優ちゃんといい…



私の行動パターンはそんなに分かりやすいのかな…