彼を捕まえろ!〜俺様男はハート泥棒〜




不意に腕を強く引っ張られて後ろに倒れ込む



丁度そこには私の腕を引っ張った張本人が立っていて、私はその人物を見上げた



「斗真くん!?」


「朝から人のモノに手ぇだしてんなよ」



斗真くんは私を通り越して浬世也を睨み付けている



え…


人のモノ


私…


斗真くんのモノ?



私はそんな斗真くんの一言で想像を膨らまし、マフラーと同じぐらい顔を赤くしていた



うれしい…


すごくうれしい


どうしよう…



浬世也と優ちゃんはそんな私たちを見ながら、やれやれといった様子で学校に向けて歩き出す



ああ…


あの2人なんだか息ぴったりなんですけど…


もしかしたらもういい感じなのかな?


そうならいいのに…



私がそんな2人を微笑ましく見つめていると、隣から不機嫌な声がした



「ホントはあっちがよかったんじゃないの?」



へ?


今なんて…?



私はそんな言葉で斗真くんを見上げる