私はハァ〜っとため息を付いて項垂れる
覚えてないって…
とぼけてるの?
私はそんな意味を込めて斗真くんを再び見る
「誰かに渡したんじゃなくて?」
「そうかもね」
な!
斗真くんはニヤッと笑って私を見返してくる
うっわ!
あやしい!
深雪ちゃんが写真部まで行って調べるワケだよ
こりゃ、前提が全部崩れても結局フラれるな…
深雪ちゃんの嫌な予言が当たるのは悔しい
私が再び俯いて項垂れていると
「話したいことってそのこと?」
そう斗真くんが聞いてくる
あ……
そうだ
私、その為に来たんだった
校章のことも聞きたかったけど
重要なのはもっと別のこと



