洗面所の鏡の前



鏡に写るのはあの日、斗真くんに告白した時にしていたのと同じ髪型の私



斗真くんに初めて顔を覚えて貰った時にしていたお団子



告白をしたのがこの髪型なら、もう一度告白しようと思った今日にも相応しい髪型に思えたから



「さて、少し早いけど行きますか!」



私は独り言を自分に言い聞かせると、勢いよく家から飛び出した



少し早く出るのには訳がある



学校に行く前に寄るところがあるから



私は少し行った公園の前で待ち伏せする



私の方がこうやって待つことって今まであったかな?



それを思うと自分がどれほど大事にされていたのか



今さらながらに身に染みて少し切なくなるのだった