11月


私たちは本当の意味での終焉を迎えていた



「寒い、寒い、寒い」



私は学校に行くのも帰るのも1人



たまに優ちゃんが一緒になるけれど、それだけ



学校に行っても優ちゃん以外はクラスメイトと少し話をするだけ



「優ちゃん、このCDよかったよ♪」


「え、嘘〜貸して貸して!」



優ちゃんもその事に特には触れてこないし私もその話題は避けていた



静かになった私たちの周りを見て、いつしか噂は『2人とも優ちゃんにフラれた』



そういうことで幕が下りていた



「菜々〜!帰るよー!」


「あー!待って!」



ドシンッ━━……!



「うわ!ごめ…!」