私は浬世也の隣まで行って膝を抱えて座り込む
「そー言えばそうだね」
斗真くんに告白してからは欠かさずお団子で学校に通っていたから
自分でも髪を下ろすと変な感じがする
「何か髪、知らないうちに結構のびたな?」
そう言って浬世也が私の髪に手を伸ばす
「うん、そうかも」
浬世也に髪を触られるなんてなれている筈なのに
いつもと違って大事な物でも扱っているような手つきで、やさしく触るから何だかこっちが照れてしまう
そして髪を触っていた浬世也の手はいつしか私の頬に移動していた
「浬世也?」
不思議に思って浬世也を見ると、すごく真剣な顔をして私を見ている
お母さん似の綺麗な顔
会ったことは一度もないけれど、こうやって浬世也と向き合っているとお母さんも美人だったんだろうなって想像できる
私はそんな真剣な顔の浬世也に慣れていなくて笑いながら話しかけようとした
「何?どうした…」
━━━━━━━!?
一瞬だった
浬世也の顔が私の顔に近づいてきていて
唇が重なった
本当に一瞬の出来事で、私は頭の中が真っ白になっていた
そして浬世也はすぐに顔を離すと
再び至近距離で私を見つめてくる
え…
今の何…?



