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放課後



「菜々、もう行ってもいいよ？」



最近は毎日、優ちゃんと教室の掃除をしてから図書室にいる斗真くんの所に通うことが日課になっている



「え、いいよ〜優ちゃんだってこの後、水やりでしょ？」



「うん…でも菜々、お昼ぐらいからずっと上の空だもん」



う…

やっぱり優ちゃんは鋭いな


「あとちょっとだからいいよ？気になることがあるなら行きなよ」



そう…


たかが斗真くんが校章を付けていない



ただそれだけのことが気になって午後からの授業もまったく聞いていなかった



優ちゃんに話しかけられても生返事ばかりで失礼極まりないかも



「ごめん…じゃあそうする…」



「うん、いってらっしゃい！」


優ちゃんは私から掃除道具を取り上げるとニコッと笑ってそう言った