私の中でだんだんと膨らむのは期待



斗真くんの好きな人



それは私って可能性はあるのかな?



それともやっぱり私は、あの告白した時と同じで対象外?



あの時契約を交わして、彼女になろうとする心配がないから近くにいさせてくれるだけ?



ない頭で考えても答えがでずに、そんな疑問がグルグルまわるだけ




「好きな人って誰…?」




あ!


やばい!


つい口からでちゃった!



私は口を手で押さえながら目の前の斗真くん目を向ける



すると斗真くんは本から視線をあげて真っ直ぐに私の方に顔を向けていた



夕日がバックになっていて逆光で斗真くんの表情が上手く見えない



私はジーッと目を凝らして斗真くんを見据える