「く…苦しい…」
目の前にはお腹に手を当てて苦悩する斗真くんの姿
その姿さえかっこいい
私は放課後、予定通り(?)図書室に来ていた
斗真くんはお昼に私のお弁当を無理矢理食べて何時間もたっているのに
未だにお腹を抱え込んでいた
「斗真くん…保健室で薬もらってこようか?」
「いや…いい」
「でも…」
「もう薬の入るスペースも残ってない」
それは確かに
それにしても…
そんなになるまで食べてくれなくても大丈夫だったのに
そう思いながらも頬は緩むばかり
「ふふっ…」
「は?」
斗真くんは私の笑顔を見て不機嫌そうな顔をする