「う〜…寒いね…」
斗真くんとギクシャクしたまま11月を迎えようとしていた
「何か最近どうしたの?」
「え?」
優ちゃんとお昼を教室で食べながら話していた
「工藤と話してなくない?」
「……うーん…なんかね…」
私が何とも煮えきらない返事をすると、優ちゃんが私を心配そうに覗き込む
「何か工藤も今の菜々と同じような感じだよ〜聞いても『別に』しか言わないし」
私は教室の私と反対側の隅の席に座って友達と話をしている斗真くんの姿をチラリと見る
斗真くんは私がいない時、優ちゃんとは話してるみたい
私が戻ると何処かに行ってしまう
まあつまり避けられているっていうのかな…
「自分でもよくわかんない…」
まあ元々フラれてるんだから、よく考えたら
あるべき姿に戻ったと言うべきか