階段を上っているときも
あの顔が忘れられなかった
私、何かした?
いつのまにか役員室の前に着いていた
コンコン
「はい」
『瀬尾です。』
「どうぞ」
広報部より少し重いドアを
ガチャッと開けて中に入る
『失礼します』
中には専務の他
次長と部長そして副社長がいらっしゃった
『資料をお持ちしました』
「ありがとう。
いや、焦ったよ」
『他には何かありますか?』
「大丈夫だ、ありがとう」
『分かりました、失礼します』
出ようとすると、副社長が近付いてきた
「瀬尾くん、松下と付き合っているそうだね」
『はい・・・何か問題が・・・?』
「いや、そうじゃないんだ。
ただね専務が心配しているから」
『心配ですか?』
「専務は君のことを
娘のように思っているからね
心配をかけないようにな」
副社長と私が専務をちらっとみると
専務の顔が真っ赤になっていた
『もちろんです
ご心配いただき、ありがとうございます
失礼します』
専務の優しさに顔がほころぶ
いつしか松下さんの悲しそうな顔は
消えてしまっていた
あの顔が忘れられなかった
私、何かした?
いつのまにか役員室の前に着いていた
コンコン
「はい」
『瀬尾です。』
「どうぞ」
広報部より少し重いドアを
ガチャッと開けて中に入る
『失礼します』
中には専務の他
次長と部長そして副社長がいらっしゃった
『資料をお持ちしました』
「ありがとう。
いや、焦ったよ」
『他には何かありますか?』
「大丈夫だ、ありがとう」
『分かりました、失礼します』
出ようとすると、副社長が近付いてきた
「瀬尾くん、松下と付き合っているそうだね」
『はい・・・何か問題が・・・?』
「いや、そうじゃないんだ。
ただね専務が心配しているから」
『心配ですか?』
「専務は君のことを
娘のように思っているからね
心配をかけないようにな」
副社長と私が専務をちらっとみると
専務の顔が真っ赤になっていた
『もちろんです
ご心配いただき、ありがとうございます
失礼します』
専務の優しさに顔がほころぶ
いつしか松下さんの悲しそうな顔は
消えてしまっていた



