私、リア充してます〜観月、OL、25歳〜

お昼になって
陽子に引っ張られ会社を出る

「あ゛ー、あそこにいると
ろくに話もできない!」

『しょうがないよ
第一あたしたちだって
あんま人のこと言えないし』

「確かに!」


よくいくカフェの
今日はいつも座らない奥の席に
私たちは腰をおろした


「ねえ、何でいきなりそうなったの!?」

『あたしにも
よくわかんないんだけど・・・
ずっと好きだったって言われて
それで・・・』

「それでそれで?」

陽子がにやにやしながら
身を乗り出してくる


『ぎゅってされちゃったー!』

「なーんだ、キスくらいしなさいよ
ま、相手が観月じゃ無理か。」

『うん、いきなりは無理だね』

「無理だね、じゃないわよ!
せっかく誕生日前に彼氏が出来たんだから
誕生日はあなたが欲しいの★
とかなんとか言ってみなさいよ?」

『いやいやいやいや・・・
それはハードル高すぎますよ。
それに・・・』