あたしばっかり焦っちゃって
松下さんは余裕があって・・・

なんだか恥ずかしいというか
私、面倒臭くない?
大丈夫かな・・・


『どうぞ。』

「ありがとう。
案外綺麗にしてるんだね〜」

『案外ってなんですかっ
化粧してきますっ!』


1LDKの我が家は
寝室とリビングが分かれているため
ちょうど都合がよかった


10分くらいで支度を済ませ
リビングに戻る

『お待たせしましたー
って・・・松下さん?』

顔をのぞきこむと
ぐっすり眠っていた

『いいものみちゃったー♪
あっ、やば!!
松下さんっ!朝礼遅刻しちゃいますよっ!!』

ゆさゆさと体を揺する
するとハッと目を覚ました

「ごめ・・・昨日あんま寝れなくて。
誰かさんがメールしかとするから!」

『ごめんなさい・・・』

「はは、うそだよ。
じゃあ、行こうか?」