私、リア充してます〜観月、OL、25歳〜

『・・・はい？』

支店が出来てまだ半年
いくらなんでも早すぎる

「本社の方が人事不足でね・・・
しかし新卒をとる気はないらしい
社長が君に戻ってきてほしい
と言っている

すまん・・・」


誰かが悪いわけでもない
会社の経営が傾く方が
よっぽど私たちの生活に
悪影響が出る


『いつですか？』

「・・・明日からだ」

『そんなっ！！！
無理に決まってます！
支店長や部長の負担がっ・・・』


私の抜けた穴を
誰かが埋めなければいけない
しかしそんなこと出来るほど
まだみんなスキルアップしていない


「分かっている。」

支店長は覚悟が出来ているようだった

『分かりました
今日中に荷物をまとめます』

「頼むよ
マンションの手配は済んでいるらしい
こっちの解約も会社がしておくとのことだ」

『はい・・・』

「この話はまだ松下くんにはしていない
君から頼めるか？」

『・・・はい。』

「すまないね・・・」

『いえ、大丈夫です
では失礼します』


会社を出て文哉に電話をかける