私、リア充してます〜観月、OL、25歳〜

『もしもし?』

「ああ、瀬尾くん
休みにすまんね
急なんだが、会社に来てくれないか?」

『え?はい、分かりました・・・
何かトラブルですか?』

「まあな・・・
とりあえず早めに来てくれ」

『分かりました』


会社用のかばんを持ち、家を出る


通勤路を歩きながら考えた
最近はみんなだいぶ仕事にも慣れて
休みに呼び出されるなんてなかったのに
それにただのトラブルなら
電話で済むはずだ

なんだか嫌な予感がした


うちの会社は定休が無いため
今日もほとんどが出勤している
エレベーターに乗り
最上階(といっても4階)の
支店長室へと急ぐ


コンコン

「どうぞ」

『失礼します』

支店長室に入ると
支店長は難しい顔をしていた

私、何かしたっけ?


「瀬尾くん、すまん!!」

そう言って支店長は頭を下げた

『止めてください、いきなり!
どうされたんですか?』

「・・・本社に戻ってくれ」