私、リア充してます〜観月、OL、25歳〜

『帰って』

「なんでそんな怒ってんだよ
意味わかんねえし」

はあ？！
と言いたいのをぐっと我慢して
私は冷静さを保った

だって文哉があまりにも黙ってるから
私だけわめき倒すなんてみっともない


『今は話したくない
一人にして』

「俺が何したって言うんだよ」

『思い付かないんなら話しても無駄』

「言わなきゃわかんねえだろ」


私にこんな言い方する文哉、初めて

『ナンパしてた』

「はあ？！」

『私が怒ってるのにナンパしてた！！』

言っちゃった・・・
完全に私の負け


文哉はぽかんとして、いきなり笑い出した

「ナンパじゃねえよ！ただの友だち！
あー、びびった
なんだ、観月のやきもちか」

文哉は顔をにこにこさせて隣に座る
私は立ち上がって文哉を見つめた
視界がゆがむ


焼きもちなんて可愛いもんじゃない
私は悲しかったの
傷ついたの

『何にも分かってない』

私が文哉の過去にどれだけ縛られてるか
私がどれだけ不安か