私を溶かす、君の声


女嫌いであるはずの俺が
自分から自己紹介をしている。


(なんか気持ち悪ぃな…)





引かれたかと思い女のほうを見ると、









女はこれでもかという位目を見開き、俺を凝視していた。




「…どうした?」









「…あなた、名前、
  ”まさ”って…いうの…?」











珍しいと思われたのかと思い、軽くああ、と返事をすると、







その女は顔を歪めてその場から走り去っていった…。